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うちの子が結婚しないので【感想】(垣谷美雨/新潮文庫)

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垣谷美雨さんの小説「うちの子が結婚しないので」のレビューです。

概要

「老後の資金がありません」や「夫の墓には入りません」など、現代の社会問題を題材にした小説がメインの垣谷美雨さんの作品。

新潮文庫/平成31年4月1日発行。

娘の老後を不安視した女性が、親婚活に奮闘するお話。

感想

 正社員で働いていても、いつクビになるかわからない。会社が倒産するかもしれない。病気になって働けなくなるかもしれない。そんな世の中で、子供の将来を案じる親の気持ちはよくわかる。

親婚活と聞けば、親任せで自分では何もできないのかと思いがち。でも親婚活は理にかなった部分もある。

結婚相手の条件で大切だと思うこと

個人的に、結婚相手を選ぶ際に大切だと思うことは、どのような親に育てられたかということです。

「育てたように子は育つ」という言葉もありますし、親の影響力は絶大です。一緒に住んでみないとわからない欠点も、親を見て気づく場合があります。

やはり両親に愛情をたっぷり注がれた人は、周りの人間に愛情を注ぐのも上手。本人も幸せになることに対して躊躇が無い人が多い。

問題のある家庭で育ったからといって全ての人が問題ある人間に育つとまでは言わないけれど、限られた時間のなかで相手を選ばなければならない婚活という場では、確率でふるいにかけるのは1つの手だと思う。

親婚活は家族の絆を強める

1つの目標に向かって家族が一丸となる必要のある親婚活は、家族の絆を深めてくれる。大人になったら家族と一緒に何かをするのは貴重な体験。気恥ずかしい部分もあるけれど…

働く女性の声を代弁した小説

共働きの家事負担や、軽視されがちな妻側の実家、職場で贔屓される若い女性など、働く女性が共感できる部分がたくさん書かれている。

スカッとする部分も多いと思う。

結婚に対して不安がある人や、婚活に興味がある人、女性を取り巻く社会問題を扱った小説が好きな方はぜひ読んでみてください。

垣谷美雨さんの他の小説「農ガール、農ライフ」のレビューも書いています。農業を題材にしていますが、農業に興味がなくても、人生を見つめなおしたい方におすすめの小説です。

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